住まいの環境を変える色彩
色の効果を使うことで危険回避やメンタルの状態改善が生まれます。
色の効果を使った介護術・色彩介護計画を立ててみてはいかがでしょうか。
高齢社会の進んでいく中、費用対効果を上げるのに一役買ってくれる分野が色だと思います。
介護に役立てるという視点から見た色の効果、心と体に良い影響を与える色の使い方を考えてみましょう。
介護環境での色使いのポイント
壁や家具や寝具など身の回りにある色によって生活の中で受ける印象は変わります。介護において快適な暮らしを感じてもらうには色の認識をコントロールすることが必要です。
また、高齢者は視覚機能が低下している場合が多いのでそれも考慮することが求められます。
やる気や情緒安定や危険回避のために良い色
薄い青系色は、緊張感を緩和させ落ち着きを高めてくれます。
赤色は、注意を促す場所には必要です。危険回避や目を向けて欲しいポイントなど不可欠な部分に効果的です。しかし、赤がありすぎると気持ちが散漫になってしまうので配分には気を付けなければいけません。
オレンジ系色と黄系色は、コミュニケーション力を高めてくれます。床やテーブルなどに置くことで会話を弾ませたり交流の場を活発にするのに力を発揮してくれます。
空間設計で考える色
白いものより薄く色が入ったものが良い環境を作れます。真っ白だと清潔感はありますが高齢者や弱っている状態の時には眩しく感じて疲れやすくなる色となります。白というのは冷たい印象や不安も与えるので少し色味の入っていた方が安心できます。
蛍光灯
青みがかった色より赤みのある色を選びましょう。青の寒々しさより赤の暖かさが元気な気持ちに導いてくれます。
空間配色
場所ごとに色相の差を付けるか部屋の区切りに色の変化をおくと位置誘導がしやすくなります。お風呂はこの色、トイレはこの色、リビングはこの色といった様に視覚認識で判断できることで場所の判断を手助けするサインとなります。
階段
階段など段差のある場所は安全のために色の差をはっきりさせるべき所です。壁と手すり、段差は色を区別させて視覚的に違いがあると分かりやすくすることで危険防止になります。
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住まいの色を変えるときには無機質な色は避けましょう。白・黒・グレーなどはスタイリッシュですが暖かみがありません。薄くでも色が入った方が温もりが感じられ心地よさ感じさせることができます。
COLOR LECTURE
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