めくってもめくっても終わらない分厚い旅の大事典
旅の大事典をコンセプトにしたガイドブックこの世界で死ぬまでにしたいこと2000。掲載スポットは世界中186ヵ国におよび、その数なんと2,000個。計496ページ、日本一の情報量となった規格外のガイド本です。
厚さ3.2cmの大ボリューム
めくってもめくっても終わらない規格外のガイド本
本のコンセプトは「旅の大事典」。
ページをめくると、この地球上にある絶景、秘境、グルメ、 非日常…=「この世界で死ぬまでにしたいこと」が2,000個ズラリと並んでいます。ページ数は496Pにもおよび、掲載国数は日本のガイド本史上最多の186ヵ国!
著者は、年間1,800万人の旅好きが見ている旅情報が満載のウェブメディア「TABIPPO」。
その紙面の一部を紹介。国ごとに様々なスポットが紹介されています。
有名な絶景スポットから、マニアックな穴場情報まで網羅
圧倒的な情報量が大陸ごとに分類され、有名な絶景スポットから、マニアックな穴場情報まで丁寧に網羅されている。たとえば…。
地下水脈に浮かぶ星!? 「 ワイトモ洞窟」で 青く光るツチボタルに心奪われる/ニュージーランド
とんでもない場所に市場つくったな… 「メークロン市場」を列車に乗って通過する/タイ
近未来すぎるSF感…カジノ街の外から 「グランド・リスボア」を眺める/マカオ
映画「インディ・ジョーンズ」の名シーンを 「ペトラ遺跡」で完全再現!/ヨルダン
「ランペトゥーザ島」沖の空飛ぶ船 超有名なあの写真を自分で撮る!/イタリア
いつか閉鎖されるかもしれない 「地獄の門」で地球の荒々しい呼吸を聞く/トルクメニスタン
地下に落ちる奇跡の滝「バータラ峡谷」 そのダンジョン感にワクワクする/レバノン
すごいというか、もはや制作チームの執念が感じられる「旅の大事典」
尋常ではない情報量のこの本、いったいどうやってつくられたのだろう。実はこの本、制作期間を1年かけて、150人以上の旅人たちから「実際に死ぬまでにやってよかったこと」を2,000個集めてつくられたとのこと。
集まった情報をもとに、まずは2,000個の情報の真偽をチェックし、2,000枚の写真を集め、2,000本の原稿を執筆…。スタートを切ったのはいいものの、制作チームからは後悔の声が続々。「むしろ死ぬまでにつくりきれるのか」というささやきが聞こえたほどだったという。
案の定、入稿スケジュールは延ばしに延ばされ、当初、夏休みの旅に向けた7月に出版予定だったのが、お正月休みの旅に向けた11月出版に。2,000個の情報や写真を集めるだけでもおそろしく大変な作業、それを1年間かけてやり切るとは、まさに執念。
旅に出るための参考書として使ってほしい
「なぜそんな思いをしてまで、この本をつくったのか?」著者に聞いてみた。
質問があります。「死ぬ前に後悔するのは、どちらだと思いますか?」A.あなたが「したこと」について B.あなたが「やらなかったこと」について…。
たった一度きりの人生、後悔は少ない方がいいですよね。じゃあ、まず最初にしなくちゃいけないことは? それは、「死ぬまでにしたいこと」を具体的にすること。この本はそのお手伝いをするためにつくられました。
アメリカには「BUCKET LIST(バケットリスト)」といって、死ぬまでにしたいことをリスト化する習慣があります。直訳すると死を意味する「kick the bucket」。 この言葉から生まれた習慣です。
この本で紹介している、あらゆる刺激的な旅は、あなたより一足先に世界中を飛び回る旅人から集めたものばかり。つまり、世界中の旅人がやりとげた「BUCKET LIST」をカンニングできてしまう一冊、というわけです。
巻末には自分で書き込める「BUCKET LIST」ページも収録しているそうなので、気になるものはどんどん書き込んでいこう。
さいごに
世界中に散らばる「やってみたい」を一冊にまとめてしまったこの本。
これだけボリュームのあるガイドブックは後にも先にもこれだけなのでは。交通機関が発達して世界は狭くなったと言われるが、この本をめくっていると「世界って広いなぁ!」と改めて感じることができる。
旅行に行きたいと思っても「どこに行けば良いのかわからない!」という声をよく聞くが、これ一冊さえあれば一生困らずにすむかもしれない。
連休の前にはこの本を開いて、自分でも気づいていなかったやりたいことを発見してみてはいかがだろうか。
書籍情報
この世界で死ぬまでにしたいこと2000
著者:TABIPPO
発行元:ライツ社
定価:2,400円+税
判型:A5判並製
頁数:496ページ
ISBN:978-4-909044-16-7
発刊:2018年11月9日
取り扱い:全国書店、ネット書店