夜盲症により暗所で物が見えにくい方の支援を目的とした暗所視支援眼鏡「HOYA MW10 HiKARI」が2018年11月より全国発売。
この機器はHOYAが独自開発した小型低照度高感度カメラで捉えたものを、明るい映像とにして映し出す眼鏡タイプの装着機器です。最大の特徴として、赤外線カメラと違い暗所でのわずかな光を増幅させることで物体の色彩を自然に再現していることです。
また、眼の保護とメガネディスプレイの快適な見え方を考え遮光レンズを搭載し、色の調整も5色のバリエーションから最適のカラーを選択できるようになっています。
フレーム部分のボディカラーについても5色から好みのカラーが選択できます。希望小売価格は395,000円(ベースカラー。消費税別)
HOYAは、2016年に実施された九州大学への委託研究等をベースに本機器の開発を進め、夜盲症の症状を持つ方へのモニター等を踏まえながら商品化を進めてきました。そして2018年春より東京、阪神、福岡エリアで先行発売をしてきましたが、北海道から沖縄までの販売網が整うのを機に全国発売を開始します。
臨床研究を実施した九州大学の池田康博准教授は以下のように述べています。
「視力低下や視野狭窄と並んで、日常生活に影響を及ぼす症状に夜盲があります。この症状のある方は、暗所、特に夕方から夜間においての行動範囲が限られ、日常生活に制限が生じている場合が多いようです。このたびHOYA株式会社と共同で開発した暗所視支援眼鏡は、専用開発のカメラで撮影した映像を、シースルーディスプレイに投影するという原理で、暗闇の中で明るい映像を映し出します。このデバイスが、夜盲で苦しんでいる方のQOL(生活の質)を高めることを期待します。」
機器を使用している東京都網膜色素変性症協会会長の土井健太郎氏は、
「夜盲に苦しむ患者にとって、想像を超えた恩恵を与えてくれるものと確信しています。」
と述べています。
機器を先行販売している社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター サービス部長の岡田弥氏は、
「暗所でもカラーで明るく見える画期的なデバイスだと思います。慣れるためには使用訓練をしてから装用してもらうことを推奨します。」
と述べています。
HOYA MW10 HiKARI
https://hmwpj.com
HOYA MW10 HiKARIをお求めの際は、眼科医療施設で眼科専門医にご相談されることをお勧めいたします。